高次脳機能障害に関するQ&A

高次脳機能障害に関するQ&A

Q高次脳機能障害とは何ですか?

A

 高次脳機能障害とは,大脳の機能に障害が残ってしまった場合のことを言います。

 具体的な症状としては,新しいことを覚えることができない,気が散りやすい,計画を立てて実行することができない,周囲の状況に合わせた適切な行動ができない,職場や社会のマナーを守ることができない,怒りっぽくなった,消極的になった,自己中心的になった等といった形で出現します。

 交通事故により頭部に強い衝撃が加わり,上記のような症状が見られるようになったという場合は,直ちに病院へ行き,症状を伝えて必要な検査を受けるようにしてください。

Q高次脳機能障害が残った場合の後遺障害の等級はどのようになりますか?

A

 交通事故が原因で高次脳機能障害が残存してしまった場合に認定されうる後遺障害等級としては,以下のようなものがあります。

後遺障害等級 後遺障害の内容

別表第1

1級1号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,常に介護を要するもの

別表第1

2級1号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,随時介護を要するもの

別表第2

3級3号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,終身労務に服することができないもの

別表第2

5級2号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの

別表第2

7級4号

神経系統の機能または精神に障害を残し,軽易な労務以外の労務に服することができないもの

別表第2

9級10号

神経系統の機能または精神に障害を残し,服することができる労務が相当な程度に制限されるもの

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